越後久美子さんの「できるところから始めて、形を変えていく」の話(5/5) – ただいるだけで

2019.03.22コラム

5月から毎月最終火曜日にオノベカにて開催していたトークイベント「働く女」
昔は結婚して家事をし、子どもを育てることが女性の生きる道だとされていましたが、今では女性の生き方も多様化しています。
そんな女性のキャリアについて実際に諸先輩方にお話を聴きたい!と思い始めた会です。
ゲストはテレフォンショッキング形式で決まります。
1月に開催した、第7回目のゲストで自称「元祖きままかーさん」の越後久美子さんのおはなし全5回の最終回です。

今回は働くことについて、女について伺いました。

前回までの分も併せてご覧ください。

第1回 3人兄弟末っ子1人娘

第2回 憧れを胸に抱えて

第3回 育児・介護・夢

第4回 小さな身体の偉大な先生

 

―働くとは

お金も大事ですけど、ひとの役に立つということは大切ですよね。自分のためだけじゃなくて、家族のためだけでもなく、一歩外に、身の回りの近所の人でもいいし。

 

最近、議員の山本太郎さんがネットか何かで話題になっていたんですけど、「生産性がないと自己肯定感が低いと感じる、この国の生きづらさはなんなんだ」という発言にすごく共感したんです。

子どもを産んで育てるだけでもすごいのに、なんでこんなに孤立感感じるのかなとか、すごく生産的なことをしているのに、自分が必要ないと思ってしまったり。

 

…働くとは?(笑)

何かしなきゃダメだみたく思っていたんです、稼いでない自分はよろしくないと。

先週インフルエンザになってずっと寝ていたんですけど、何にもしてないのに子どもたちは寄ってくるんですよね。何もしてないお母さん、ただいるだけでも、こんなに慕ってきてくれるんだと思って。

 

自分自身でも、働かなくても存在を承認できればいいんだなって思いました。

 

 

―女とは

女はねえ、女は面白い

誰でもそうだと思うんですけど、二面性はあると思うんですよね。二面だけじゃない、母になると多面。

すごく嫌な自分も出てくる。お母さんになると特に。「母のこういう部分は嫌だ!」と思っていた部分が自分から出て来たり。

母になると、自分の多面的な部分も受け入れていかなかきゃいけないんだなと。

 

娘を見ていると彼女は毒を吐くんですよ。言葉が足らないくせに。

毒を吐きながら、ニコニコして、バランス取ってるんですよね。面白いですね。

 

<完>