石田香織さんの「好きなように生きる!」はなし(3/5) -お金の使い方を考える

2018.07.15コラム

5月から毎月最終火曜日にオノベカにて開催している「働く女」。女性の多様なキャリアについて実際にお話を聴く会です。

その第1回目のゲスト石田香織さんのが実際にお話しされたことの連載3回目です。

 

1回目 転機になった言葉

2回目 食ってなんだろう

 

ようやく世界中のムーブメントに

「働く」ということにあまりつながらないかもしれないですけど、見ていただきたい動画があります。SDGs(エスディージーズ)ってきいたことありますか?

最近メディアでピコ太郎や色んな芸能人たちが宣伝しているんですけど、2015年の秋に国連で発表された持続可能な開発目標、英語でいうとSustainable Development Goals略してSDGsです。わかりやすくて希望があるので、この動画を見たいと思います。

SDGsと日本で言われているんですけど、世界的にはGlobal Goalsと言われています。17個の項目を世界のみんなで一緒に2030年までに達成しようという目標です。

ずっと環境問題の活動をしてきたので、ようやく世界中でこんな風にムーブメントとして起こり始めているんだ、しかも超有名人ばっかり登場している。日本のタレントさんたちもやっているので、希望が持てたなと思っています。

最初の方のゴールの項目にある、「貧困や飢餓のない世界にしよう」とか「トイレの水もいろんなところで整備された世界にしよう」というのは日本人にとっては遠く感じてしまうと思います。

地球という単位でみたときに日本もアメリカもいつも食べものが十分にあって、水道の整備もされていて、かつ教育も差別なくみんなが無料で受けられるというのは本当にまれなことなんだなとこの映像を見て改めて感じたんですよね。

 

お金の使い方を変える

日本人の消費の仕方、お金の使い方を変えるだけで未来は簡単に変わるということを実感してもらえたらいいなと思っています。

自分ひとりの行動ではそんなに世界は変わらないと思いがちだと思うんですけど、日本には1億人以上いるので、そのひとたちがフェアトレードのものや有機野菜を1日1個とまではいかなくても、1週間に1個買うとか、その一歩を踏み出すことで、世の中は変わっていくと思うんです。

消費が社会に直接的に繋がるアクションなので。自分たちの手で未来を作っていけるということを感じながら、働くというところにつなげてもらえたらうれしく思います。

 

「好きなように生きる」

ずっと自分が仕事をするなら環境にいいもの、社会的にもいいものをと、模索しながらやっているんですけど、やっぱり働く上で大切にしていることは「好きなように生きる」ということだなと感じています。

こうしなきゃいけないとか、こうあるべきだという考え方が自分をどんどん小さくしてしまったり、可能性をつぶしてしまうことがたくさんあると、わたし自身も仕事をしていく中で、いろんな人と出会わせてもらってすごく感じているので、「好きなように生きる」ということを自分でまず決めるということは大切なことだなと思っております。

 

「ワークとライフとバランスがよくわかりません!」

もしかしたら聴いたことあるかもしれないですけど、働くって大きく3つに分けられると言われています。

最初が「ライスワーク」、食べるため・生活のためというのがベースですよね。そのあとに、自分がすきな仕事をしようというのが「ライクワーク」。そして、「ライフワーク」というのは使命と思える仕事。プライベートも仕事も分け隔てなくやれてしまう、24時間仕事のことを考えていても全然苦じゃないという域です。

ですので、ワークライフブレンドと言います。ワークライフバランスって最近言いますけど、「別にバランス取るものじゃないし、一緒だし!」という域です。

札幌市でワークライフバランスというのがすごく言われていて、子育てと仕事とどうやって両立しているんですかとか、女性一人で起業するってどういうことですかというテーマで昨年、講演させてもらったときにも、わたしは「ワークとライフのバランスがよくわかりません!」といった感じでしゃべらせてもらいました。

 

 

分けることもすばらしいなと思うんですけど、わたしの場合は分けられないというのが現状ですね。

環境のことって生活と密着・密接な関係にあるので、仕事は環境のこと考えてるけど、家では環境にすごく悪いことやってるんだよね、ということにはならないんですよ。なので、どんな時でも仕事とプライベートとよくわからないという感じです。

 

 

続く…