山西言枝さんの「ずっとなりたかった職業じゃなくても」のはなし(4/5)- 気がつけば15年

2018.12.24コラム

5月から毎月最終火曜日にオノベカにて開催している「働く女」。
昔は結婚して家事をし、子どもを育てることが女性の生きる道だとされていましたが、今では女性の生き方も多様化しています。
そんな女性のキャリアについて実際に諸先輩方にお話を聴きたい!と思い始めた会です。
ゲストはテレフォンショッキング形式で決まります。
第4回目のゲストで管理栄養士の山西言枝さんのおはなし全5回の4回目です。

第1回目 何やってもだめなんだな
第2回目 かなしいクリスマス
第3回目 「暴れましたか?」

身を粉にして働いて、とうとう管理栄養士となった言枝さん。
これからどうやって働いていこう?

33の転換期

食べ物のことってもっと面白んじゃないかと思って、管理栄養士に受かったのを境に、面白そうなことばかり勉強するようしたら楽しくなったんですよね。今の管理栄養士の国家試験は西洋医学的なんです。だけど(東洋医学的な)鍼灸の先生の食べものや五行陰陽、土用の話を聞いていると、そっちの方が腑に落ちるんですよね。

 

そうして色んなことをインプットしたんですけど、アウトプットすることに自信がなくて。そもそもずっと自分に自信がないのですが、30歳のときに「こっちゃんは数秘術でいうと33という数字を持っているから、33歳のときに生まれ変わるくらいの何かがあるよ」って言われたんです。

 

「こんなにがんばってきたのに何か変わるのかよ!」って思ってたんですけど、管理栄養士に合格したと同時に就職活動を始めて、ようやく32の冬に勤務することになったので、そう言われたことを気にかけられる余裕はないくらい、ただただ忙しくて忘れていたんです。

 

7月生まれなんですけど、7,8,9月とすごく忙しくて、10月になって「わたし33歳に何かある筈だけど、このまま忙しくなるってことだったのかなあ?」って思っていたときに、面白そうだなと思ったイベントの主催が数秘の先生でした。さらにその数秘の先生の持っている数字が33でわたしと同じ。

 

その出会いが、わたしがアウトプットを始める起爆剤になりました。インプットすることは得意だけど、アウトプットすることには慣れていなくて、SNSとかで発信すると、色んなひとが色んなこと言ってくるんです。一緒にやろうと思っているひととうまくいかなかったこともあって、「もう!」っていう感じです。

 

だけど楽しくなかったわけじゃないし、得たものもある。そういう活動の中で今日みたく集まって下さる皆さんに出会えることもあったので、これから気持ちも上がっていけばいいなと思っています。

 

おいしいものがすきなだけ

去年アウトプットを始めたころは料理教室をしていたんですけど、それと並行して調味料を作るという講座を始めてみました。今年の年明けから味噌づくりの講座をたくさんするようになって、冬休み明けには江別の小学校で講座をしました。大変だったんですけど(笑)。

 

それを機にリクエスト開催で味噌ばかり作っていますが、今年の6月には梅シロップや梅酒、梅干しなどの梅仕事も始めました。調味料講座の方が盛り上がりつつあります。これからまた寒くなってきたらやり続けたいなと思っています。

 

面白いことであれば何でもいいんです。栄養士はずっとやりたかったことではないけど、気がつけばもう15年も食に携わっていて、それをきっかけに色んなことができたらなと思っていたら、「こっちゃんと言えば食だよね」って言ってくださる方も出てきました。

 

わからないこともあるし、わたしはおいしいものがすきなだけ。マクロビとか玄米菜食でもないし、すごくこってりしたものもすきです。夜の10時にみよしのも食べるし(笑)。ジャンクフードだからダメとか、野菜ばっかり食えっていうんじゃない、自分の今をとらえて適切に行動できるひとが増えたらいいなと思って活動を続けたいです。

 

みなさんそれぞれ得意分野があると思うし、食べることって何とでも絡めることができるし、みんな食べることって嫌いじゃないじゃないですか。だから色んなひとや色んなことを何かしらつなげていけたらなと思います。

 

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なりたいと思っていたわけでもない管理栄養士。
だけども食のことや身体のことの勉強を続けた言枝さん。
だからいまの活動があるんですね。
次回は最終回。
「働く」ということと「女」ということについて、お伺いします。