“曲技飛行” 写真展の開催
2012年1月21日から2月18日まで
おちゃめし オノベカにて、曲技飛行の写真展を行います。
入場は無料です。
わたし達の日常にはない”景色”を多くの方に見ていただけたら・・と思います。
写真/文 梶 智就
今回展示させていただく写真は「曲技飛行」を扱ったものです。
曲技飛行とは航空スポーツの1つで、飛行機に乗り込んで空を舞い、技の正確性や芸術性を競うものです。
空のフィギュアスケート、と例えることもできるかもしれません。ドイツ語では「芸術飛行」と呼ばれるほど、その飛行は華麗かつ荘厳な印象を我々に与えます。
宙返りや横転、背面飛行などを繰り返し、機体の性能を限界まで引き出しながら飛んでいると、操縦士は飛行機と一体になります。
手の神経は操縦桿を通じて翼の先端まで通い、翼が切り裂く風の流れはダイレクトな皮膚感覚として感じられます。
風を切り、重力に引かれながら、頭上に輝く地球に向かって加速していくときの感覚は、我々を再び空へと向かわせるに十分なものです。
私は、この感覚を思い出すとき、あたかもスナップショットのような情景を伴うことに気づきました。これは、もしかしたら写真で表現できるかもしれない、そう思い立ち、カメラを手に操縦席へと乗り込みました。その結果が、今回の展示です。はたして、これらの写真、皆様の目にはどう写るでしょうか?私たちの感じている世界の一端を、少しでもお伝えできたら幸いです。
梶智就
札幌市在住。研究員(北海道大学)
滑空機曲技飛行日本代表選手(2008年〜)
CAI現代芸術研究所アートスクール在学中