家作坊@北京 報告会 & アートスペースについての座談会

2013.02.19イベント情報

今月の21日に、北京にあるアート/ソーシャルスペース『家作坊』を自主運営している植村絵美氏とマイケルエディ氏が来札します。
そこで、市内のアートスペースを運営されている方々や、そのような活動に興味のある方々をお招きし、
家作坊の活動報告とあわせて、情報を共有し、交流する機会にできればと考えております。

この機会に、札幌のアートシーンを支える皆さんとぜひこの機会に集い語り合いませんか?

以下、開催概要となります。
ご都合つく方、海外のアート事情に興味のある方、ぜひご参加ください!!

■家作坊の活動報告 ~北京の自主運営のアート/ソーシャルスペース

<会場>よりⓘどこオノベカ 札幌市中央区南11条西7丁目3-18
    https://onobeka.com/

<日時>2013年2月21日(木)19:00〜21:00(延長あり)

<参加費>500円(ワンドリンク付き/+200円でお酒もOK!)

<内容>
1、中国、北京のアート事情
2、中国、北京のソーシャルアートとコミュニティとは?
3、その中における家作坊の位置(方向性とプロジェクトの紹介)
 ー 設備 (図書館、食堂、アトリエ、シェアオフィス)
 ー 関わっている人々(アーティスト、建築家、哲学者、無職など)
 ー 家作坊でのシリーズ活動、コミュニティとの関係(読書勉強会、物物交換会、カレンダーレストラン等)
 ー 他のアーティストとのコラボレーションプロジェクト(コンチネンタルドリフト 2011年)
 ー 他の地域での活動(黄辺新聞 2011年 広州時間美術館)
4、家作坊における「個」、家作坊という「コミュニティ」〜共同作業と組織運営について
5、質疑応答&意見交換
  札幌のアートスペース、アートシーンとの相違や、札幌に必要なものを共有

<家作坊からのメッセージ>
あちらで生活をしているとまことに不思議な風景がそこらへんにあります。
北京という大都市は、毎日がどこでもスマップのコンサートなのかという人の多さ、
見た事もないはずの戦後の日本の風景がよみがえるかのような、なつかしいと思ってしまう小道、
キラキラキメキメな高層ビル、気が狂ったとしか思えないようなライトアップな都会の要素。
路上で寝る労働者、物乞いの人、バリバリの未来を感じさせる若者、おしり丸見えの赤ちゃん、共産党員、サイバー警察、
勘違いした外国人、基本的にせこい人、ものすごい観光客、愛にあふれる人、いろんな人達が暮らす土地です。

そんな異国都市で暮らしていると沢山の?に出会います。

家作坊はオフィスをシェアし、人々が集い、食事会、勉強会、パフォーマンス、図書館、レクチャー、ワークショップ、物々交換会、サービス業などをおこない、それらを作り上げる過程から共有し、現存するアートプロダクションや経済システムに疑問をもちながら日々の暮らし、仕事、コミュニティーをとおして自主運営と共同作業の可能性を探究しています。

今回は自主運営すること、その複雑さ、おもしろさ、意味のわからない不安さなどなどおりまぜ、
私達の活動を報告し、札幌に同じような経験をしている人達と
ザックバランにお話をシェアし、そこから何かしてみたいというムクムクしたわくわくを一緒に思ってみたい と思います。

家作坊HomeShop : http://www.homeshop.org.cn

<プロフィール>
◆家作坊/HomeShop
北京中心部にある胡同(フ―トン;伝統的家屋建築が多い路地)に位置し、2008年から店舗レジデンスとアーティスト主導のプロジェクトとして開始。ショップウインドウとその空間はパブリックとプライベート、コマーシャリズムと純粋な交換/交流などの中継点として機能し、我々はそれらの間をどのように往来するのかを考察。アーティスト、デザイナー、思想家などが小規模な活動、他への介入、ドキュメンタリー手法などが複雑に絡み合ったシリーズのプロジェクトを介して集結、それらの行程も共に作り上げていく。家作坊はオープンなプラットフォームとして機能し、既存の経済システムとアートプロダクションに問いを発しながら、日常生活や仕事、そのコミュニティをとおしてマイクロポリティクスと共同作業の可能性を探求している。

マイケルエディと植村絵美は2010年から家作坊/HomeShopの共同組織者である。

◆マイケルエディ
意思決定の行程、言葉、経験などを調査、考察し、パフォーマンス、ペーパーワーク、執筆、インスタレーションなど多様なメディアにて表現。多くに他とのコラボレーションで作品をつくる。最長期のもので、3人組のKnowles Eddy Knowlesがある(Rob Knowlesはロンドン、Jon Knowlesはモントリオールに拠点をおく、この2人はあかの他人)。主な参加展覧会にICA(ロンドン)、シュテーデル美術館(フランクフルト)、Apexart(ニューヨーク)、CCA北九州などがある。また、Vitamin Creative Space(北京)でキュレーター、横浜トリエンナーレ2008でアシスタントキュレーター、様々な出版物に編集者、寄稿者として活動している。カナダの大学NSCADにてビジュアルアーツを卒業後、フランクフルト・シュテーデル芸術学院にてマイスターシューレ取得。

◆植村絵美
食に関して社会的、政治的、文化的背景に触れながらプロジェクト、イベントやワークショップなどの活動を展開。大学時代FoodNotBomb(食のアクティビズム)やマクロビオティックの店で働いた事がきっかけで、食べ物とそれにつきまとう物語に興味をもつ。 2008~09年は札幌にて進藤冬華と二重奏♪にてフードイベントやケータリングなどを行い日銭を稼ぐ。2010年からは北京に拠点を移しCountry Fair(北京ファーマーズマーケット)の発起人メンバー、Vitamin Creative Space(北京), Grizedale Arts (UK)のレジデンスにてその風土と人々に関連した食のプロジェクトを行う。2010年からは家作坊にて、キッチンとカレンダーレストランなどを担当。大学では文化人類学を学ぶ。